走る走る男の物語

ほぼロードバイク&少しマラソンとかのblogです!

最凶の敵、ラピュタ坂に挑む!!

「空より現われし、心を持たぬ者…「小岩エルグ」…
それを追って来た者…「ラピュタ坂」
12の超軽量パーツで組んだバイクでもかなわない…
しずかに、次元のはざまに、眠らせておくべし…
決して、かたりかける事なかれ」

・・・・・・・
・・・・・・・
ついに挑む日がきた。
超超激坂として知る人ぞ知る最強の坂、通称「ラピュタ坂」。
あの小岩エルグ(現在は通行禁止らしい:2016.5現在)と双璧をなすと云われ、
峠データを調べるべく色々な方のブログで挑戦記録を拝見するも
完全登頂(足つきなし)の記録が見当たらない!!
その坂のスペックを調べると、、、
距離750m、獲得標高150m、平均斜度20%、最大斜度33%とかなんとか。
って、おい!!
距離が短いから、およ?って思ったけど750mで150m登るって何??
ありえへんってやつだ・・・。
しかも路面はひどく荒れていて車が来ることもあるとかないとか。
これは、足つき覚悟で勝負に挑まなければなるまい。
自分が今までに足つきしたのは計2回。
数年前ロードバイクデビューしたての時に「のぞき坂」であまりの減速に
ビンディングが怖くなって恐怖心に負けた。
さらに現在は住民以外通行禁止(村役場看板による)となっている「小岩エルグ」で
そのあまりの激坂に前輪が浮き、後輪は苔にとられ、その波状攻撃にノックアウト。
その後、それぞれにリベンジを果たしたが自分の敗退足つきはこの2回だけだ。
ただ、小岩エルグは次行ったとき登れるかと言ったら、正直自信はない。
そのエルグと双璧というラピュタ坂。
これは死闘が予想される。
・・・・
さあ、ということで。
今日は西八王子スタートで、和田峠ラピュタ坂〜裏和田峠のルートだ。
和田峠をアップにするという痛烈な計画だが
それぐらいでないとラピュタ坂は攻略できないだろう。
まず自宅を5時40分に出発し、西八王子の追分交差点付近に午前6時20分到着。
陣馬街道沿いのパーキングに車を入れた。


水無瀬橋というバス停の直近。
なかなかの低価格で助かる。
バイクを組み、準備体操を終えて、午前6時30分出発した。

今日のルートはほとんど一本道なのでひたすら陣馬街道を峠方面へ進む。
天気はとても良い。
しばらく進むと山々が見えてきた。

さらに進むと周りの風景は一変し、山の風景となる。
道と並行する川のせせらぎが実に心地よい。

そのままぐんぐん進み、定番の夕焼け小焼けのふれあいの里を通過。
ふれあいの里は午前9時30分からのようだ。
少しいくと初の左折。

陣馬高原方面に進む。
そこからしばらくすると、よくみる陣馬亭のバス停留所に到着。


そう、ここが和田峠のスタート地点とされている。
スタートしてすぐにY字路を右にいくので要注意だ。
陣馬亭のところでトイレ休憩をしたあと、
天空城ラピュタ坂」に向かうべく、雲海の門「和田峠」を登るぞ。
今日はラピュタ坂に行くということで和田峠の存在が薄れているが
和田峠自体も十分な激坂だ。
東京屈指の激坂と知られ、3.5kmで350m登り、平均斜度10%を超える。
特に前半1kmがゆるいだけに残り2kmがかなりきつい。
ただ、ここで足を使ってはラピュタ坂で勝負にならないので
アップのつもりで登っていく。





カーブごとに番号があるのだが、ゴール地点は56番。
それも一つの目安になるだろう。
ヘアピンの急勾配部分では車も大変そうだ(笑)!
表和田はとりあえず20分くらいで登頂。

一枚写真を撮ったらすぐに裏和田を下る。
帰りは登りで写真を撮るタイミングがないので
下山しながら裏和田の写真撮影タイム♪



有名な富士山ビューのポイントでは肉眼でくっきりと富士山が見える!
しかし、写真にすると・・・(泣)

見えるかな〜、見えないかな〜って感じ。
そして峠を下りきるあたりでは茶畑のような光景も。

のどかでいいな〜。
でもこれから死闘が待っているんだよな・・・。
さあ、ここが分岐点。

予習してあった「やさか茶屋」のところを右折します。
あとは道なりにいくだけ。
ここからラピュタ坂のスタート地点まではもう登りだ。


でも最凶と言われる坂の前はとてものどかな風景が広がる。



途中で放水している面白いものを発見。

これ何だ???
そしてその後すぐに天空城の入り口に到着。


いや〜、きたきた。
きましたね!!
この禍々しいオーラ漂う激坂の雰囲気。
ちなみにこの看板が目印。

この三国山・生藤山という方面に登っていく。
入り口付近の写真をもう一枚。

奥に続く激坂がわかりますかね???
さあ、呼吸を整えて。
体操しなおして。
「・・・・・。」
ふう。
よし!!
アムロ、いきます!!』
勢いよく飛び出す!
まずは民家の間を抜けていく激坂ゾーン。


(上から撮影♪)
18%〜24%が続く。
でも路面状態は良好で体力もあるのでシッティングで登っていく。
が、すぐにダンシングに切り替わる!
これだけの激坂だと普通にもがくと前輪が浮く。
前輪を押さえ込むと後輪がスリップする。
このバランス加減が難しい。
激坂攻略に必要な技術だ。
超前傾のダンシング。
命名「ギガフレア・ダンシング」!
自分はエルグや子の権現などの激坂でこの技術を身につけ
満を持して今回のラピュタアタックなのだ!!
そしてこの熊野神社が右にあるところからは
民家ゾーンを抜けて山岳ゾーン。

ここから一気に路面がひどくなる。
いきなりものすごい段差攻撃。

写真ではわからないが3cmくらいの段差だ。
ここは右側の段差が低いところに避けて事なきをえる。
しかし、右に避けたら今度は右側に湧き水攻撃。

容赦なく足つきへ追いやろうとしてくる。
今度は湧き水のない左側へ。

(上から撮影♪)
しかも路面がひどくてタイヤが取られそうになる。
勾配は20%前後を繰り返している。
なんとか苦しみながらも気づくと中間地点の「竹の子活性化センター」。

ここの付近が一番辛いとされる区間
さあ、くるぞくるぞ!!
サドル下に装備されている子の権現光の輪が最大の警戒態勢に光り輝く!!!

ずどぉぉぉぉーーーーーーんん!!!

正確には付近というより超えたあたり。
勾配は30%前後の数字を繰り返す。

ぐわーーーー。
これはきつい。
ギガフレア・ダンシングでいっぱいいっぱいの引き手となる腕をリフレッシュさせたい。
カーブを曲がると、、、、

(上から撮影♪)
なんじゃ、こりゃ〜〜〜!!!!
まだ続くのか!!
く、このタイミングでハートに波動砲を打ち込んでくるとは・・・。
ハートブレイクショット炸裂!!
まともに受けてしまった。
もうだめか?
足つくか?

ふと、ガーミンを見ると・・・
ここも勾配が30%を超えたり超えなかったり・・・(汗)
絶体絶命、最大のピンチ。
ちくしょ〜〜!!
こうなったら、もう最終兵器を出すしかない。
そう。
辛いときはこれしかない。
前を見ない作戦。
【マイティガード】だ!!
心が折れる前に心への攻撃を自分でシャットアウト!!
もう目の前の壁を見ながら自分の体との会話だけにする。

無の境地に入る。
・・・、入れん!!!
勾配がきつすぎる。
いやいや・・・。
写真じゃわからないけど、この勾配、おかしいぞ!!
30%近い数字って5m以上続くの反則だろ〜。
ヒルクラ界の暗黙のルール破りやがって。
ぐわー、きつすぎ。
本当にもうだめか?
ついに限界かと思ったとき、、、、
・・・勾配が少し落ち着いた!!!!
そう、このヘアピンを超えると斜度が15%前後に落ち着く。
15%が落ち着くって言ってよいのかはさておき。
ここで念願の腕ブラブラ。
体にエネルギーが戻ってくる。
相変わらず路面が悪いので不測の足つきには細心の注意を払う。
すると、また視界に激坂が!!

(上から撮影♪)
おいおい。
油断も隙もない。
また勾配が25%近くになったよ。
勘弁してくれ〜!
しかも路面が悪くタイヤがとられる。
バイクが傾く。
ここまできて、ぐぬ・・・。
と思った瞬間。
視界に石碑のようなものが。
こ・・・これは!?
そう、先人達の犠牲により脳に植え付けておいたラピュタ坂のゴール地点。
うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!
おおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
きた、きた、きたーーーーーーーーーーーー!!!!!
きたよ、これ!!!
一気に元気がでて、最後のもがき。
もがくもがく。
回す回す。
そして、、、、、
・・・・
〜〜〜〜
バルス!!!!
・・・念願のゴール!!!
足つきなしーーー!!
ラピュタ坂、撃破〜☆☆☆

初挑戦にて撃破は超うれしい!!
マジでうれしい!!
振り返ると、天空の城の空間が拍手喝さいを送ってくれているようだ。
そんな風が汗をぬぐってくれる。
んんんん。
最高、さいっこーーーー!!
登り終わってみて。
死闘を振り返り、あえて勝因を挙げるならば、荒れた路面かな。
え??なぜ??と思うかもしれないが
エルグのように苔で後輪が滑ることなく、逆に荒れた路面がタイヤをグリップしてくれた。
だから前を見ない心攻撃シャットアウト作戦が生きた。
ふう。
本当に死闘だった。
次戦ったら勝てるか、自信はない。
でも今日は勝った。
それだけで十分だ。
ここからの下山は激坂すぎてほとんど押しておりた。
途中の「竹の子活性化センター」はやっていないようだ。


そうそう。
結構ハイカーの方も登ってきたので、そこにも注意しなくてはいけない。
無事ラピュタ坂との死闘を終え、あとは裏和田を登って帰るだけ。
死闘のあとだと裏和田はまあエピローグみたいなもんだ。


〜♪♪♪
・・・、ん?
あれ??
結構きついじゃないかー(笑)!
「やさか茶屋」から頂上までは4km程度。
でも所々10%を超えてくる。
表和田より緩いという評判だったので完全になめていた。
これは結構なヒルクライムだ。
気持ちを入れ替えペダルを回す。
なんとか心の体制を立て直し、
もちろん足つきなしでゴール。


まだあまり人はいない。
小休止したら後は表和田を下る。
絶景ポイントでの撮影も忘れないよ♪



やっぱり絶景って写真じゃ伝わらない〜。
ヒルクライマーの皆さんならわかりますよね〜。
しかし、今日はハイカーが多かった。
途中道をふさいでいて危なかった。
もちろんスピードは抑えていたので危機一髪というわけではなかったが。
そして陣馬亭のところまで下山。

そのあと、ミラーで一人写真撮影。

最後に行きに閉まっていた「ふれあいの里」で一服♪


さすがにマップにラピュタ坂は載ってませんね(笑)。
その後午前10時に出発地点のパーキングに戻ってきて無事ライド終了。
昼前に勝利の凱旋を果たしましたとさ。
ちなみに。
小岩エルグとラピュタ坂の比較ですが
エルグがオメガならラピュタ神龍(FF5ネタですみませんw)。
つまりそれぞれが特色を持つ規格外の敵でどちらが上とも言いにくい
個人的には苔がない分、ラピュタの方が少しだけ楽だったかな?うーん・・・。
この2匹は倒さなくてもゲームクリアできます。
よっぽどでなければ近寄らないようにしましょう(爆)
おあとがよろしいようで。。。
ちゃんちゃん。
※現在、小岩エルグは住民以外通行禁止となっているようです。
ですので、どうしても行きたい方は
エルグを疑似体験できるラピュタにいきましょう。

※本ブログの峠の写真はすべて下山時に撮影しております、悪しからず(笑)。
【走行ログ】
ガーミンより
走行距離→44.1km
走行時間→2時間44分(オートストップオフ状態)
獲得標高→1100m
消費カロリー→1480