走る走る男の物語

ほぼロードバイク&少しマラソンとかのblogです!

ああ、大雪渓。波乱の乗鞍ヒルクライム・・・

10月27日。
平日代休、子供は学校、そして天気予報は快晴。
ここまで条件が揃ったならばもう行くしかない。
そう決意して向かったのは、長野県松本市乗鞍高原
そう、ヒルクライマーの聖地中の聖地、山の王「乗鞍岳」だ!!
自宅から片道266kmの道のりは日帰りで行くことを躊躇させる。
でもロードデビュー7年目にして初の乗鞍を思えば全く苦にはならない。
後半に森林限界が訪れて雪の白が視界に飛び込んでくる「大雪渓」。
公道で日本一高い2720mにある長野県と岐阜県の県境にある山頂。
ここを自分の目で早く見たいという気持ちが遠距離に勝ち、気分を高揚させる。
遠足前の子供のようにワクワクしながら前日の夜は身支度を済ませて午後9時30分就寝。
意外に目覚ましをかけた午前3時までグッスリ眠れた。
そして午前3時30分に自宅出発。
渋滞知らずの首都高速、中央道を走らせる。
途中自宅から150km走った地点にある八ヶ岳SAに立ち寄ったのが午前5時20分。
そんな早朝に八ヶ岳にいる自分にちょっとびっくり・・・。


しかし、寒い。

なんと気温5℃。
都内は12℃あったのでマイナス7℃だ・・・。
しかもここで朝食を食べようと思っていたのに朝早すぎてSAが開いていないorz
仕方ないのでトイレだけ済ませて温かい缶コーヒーを購入して出発。
岡部JCTで中央道から長野自動車道に乗り継ぎ、松本ICで下車。
松本ICから目的地の乗鞍観光センターまでがまだ約40kmある。
降りてすぐにローソンでもう一度トイレと朝食のバウムクーヘンを食す。
ローソンから見えた遠くの山々にドキドキ♪

やっぱり長野の山は奥多摩秩父とはスケールが違うな〜。
さらに平場を乗鞍方面に車を走らせていると視界の上部に見てはいけないものを見た・・・気がするがここはあえてスルー。
・・・。。。
そのまま国道158号線を稲核ダム湖、梓湖のほとりを素晴らしい景観の中進む。
そして目的地、乗鞍観光センターに到着したのが午前7時05分。
実に266km、時間にして3時間45分の道のり。
ここまでしても来る価値あるのか?
山の王、乗鞍なら余りある価値があるだろう!!
ちなみに乗鞍高原も超晴天!!



おお、これから登る先の乗鞍岳も雪化粧して見つめている〜♪

そしてやっぱり、、、

寒いっっっ!!!!
真冬用の装備を積んできたので問題ないがやっぱり乗鞍高原はすでに標高1453mだけあって寒い。
車の中で真冬用のウェアに着替え、グローブだけスマホで写真を頻繁に撮りたいがために指切りで頑張る。
観光センター駐車場入り口の看板を確認。

さらにこんな注意書き。

ふむふむ。
11月上旬からは7キロ地点の三本滝から通行止めになるのね。
そしてストレッチと準備体操を終えて、有名なあのスタート地点へ。
そう、日本一のヒルクライマーを決めるレース「マウンテンサイクリングin乗鞍」のスタート地点だ!!


スタート地点からゴール地点の山頂が見えるというのは気持ちが盛り上がる〜〜〜!!!
あそこまでは約20.5km、標高差1260m、平均勾配6.1%。
そして大雪渓は森林限界になってしばらくいった残り2キロ地点あたりにある。
待っていろよ、大雪渓!!
そして山頂では昨年の渋峠で群馬と長野の県またぎをやったように、長野と岐阜の県またぎをやるぞ〜!!
高鳴る鼓動を抑えつつ、乗鞍ヒルクライムスタート!!
いきなりよくみるヘアピンカーブから入る。
おお〜!!
そして気持ちよく登っていく。

いい天気だな〜。
そして所々顔を見せる乗鞍山頂。

いやー素晴らしすぎる!!
勾配はそこまできつくない乗鞍前半。
まずは目指すは7キロ地点の三本滝。
それまでの道も素晴らしくヒルクライムが楽しい!






やっぱりスケールが違う!!
あの絶景オンパレード渋峠とはまた違った味の峠道。
なんせスタートから標高が高いからあっという間に2000mが近づいてくる。

三本滝の手前ですでに1800mの標高。
高いなーーー。
そしていよいよ7キロ地点の三本滝。
さあ、、、、
いよいよ・・・
!?!?!?!?

三本滝・・・
ぎゃああああぁあああああ!!!!!
なんと積雪のため通行止め・・・。
門のところにいたオジサマに確認すると一週間前に降った雪が積もっているとのこと。
な・・・なんと。
南斗水鳥拳
、、、違う。
7年越の夢は7キロ地点の三本滝で潰えてしまった・・・。
ああ。
もっとちゃんと調べてくればよかった。
でも実は。。。
松本ICを降りてからの道中、電光掲示板に「三本滝から県境まで積雪通行止め」という表示があった気がしていた。
一瞬車を停めて確認しようとしたけど、そうすると気持ちが折れてしまいそうだったので見なかったことにして強行したのだった。
266kmの道中を無駄にしたくなかった、認めたくなかったのだった。
ということで、多少は心の準備はできていた。
閉鎖ゲートの前で途方に暮れながら、オジサンと話しをすると別のオススメスポットがあるとか。
乗鞍観光センターの十字路は、乗鞍岳方面に行かず右折すると白骨温泉方面。
左折すると白樺峠方面。
白骨温泉ってなんかちょっと怖い感じの名前www
確かどなたかのブログであったけど3キロ程度の距離だけど結構な勾配の坂らしい。
そしてオジサンのおすすめはもう一つの白樺峠だとか。
途中にすごい高い一本橋があったり、尾根の方にいくと乗鞍岳の傾斜が一望できたり、
今日みたいな晴天なら槍岳も見えるとか。
仕方ない。
プランを変更して、白樺峠に向かおう。
オジサンにお礼をいって下山をすると途中3台のロードバイクとすれ違う。
ああ、この人たちも三本滝止まりかぁ。
せっかく最高の天気だったのに・・・。
とりあえず7キロの下山はあっという間に。

観光センターで気持ちを切り替えるため、看板前で記念撮影。
そして白樺峠方面に。
白樺峠、別名「上高地乗鞍スーパー林道」。

右手には無念の乗鞍岳
きれいだなーーー・・・・

左手には長閑な景色が広がる。
これが一の瀬園地か。
そして一の瀬園地を抜け、少しずつ登り始め3キロくらい進むと話に聞いた一本橋がでてきた。



写真だと分かりにくいけど、下を覗き込むのが怖くなるくらい高い・・・。
すごい。
そして橋を渡るとそこから本格的なヒルクライムコースに。
林道と岩道が混ざった感じのコース。

そして4キロくらい過ぎるとその左手にオジサンの言っていた絶景が広がる!

うぉぉぉおおおお!!!
これはマジですごい!!

乗鞍岳の傾斜が一望できる!!!
素晴らしい景色だ。
さらに少し登ると・・・

ちょっと枝が邪魔だけど、槍岳も見えるぞーーー!!
いや〜、この感動は写真じゃ伝わらないだろうな〜。
今日のこの快晴でなければ絶対見られない景色だろう。
そして白樺峠のヒルクライムは5kmくらいで終了。
山頂には「タカ見の広場駐車場」なるガラーンとした広場がある。
ここからさらに歩いて20分ほど行った場所の広場までいくと
秋になるとワシタカ類が多く見られる場所らしい、がロードバイクで行ける場所には何もいない。
引き返すかどうしようか悩んだが、まだ時間があったのでそのまま反対側に下っていく。
下り始めてすぐにあった案内板には下った先は奈川という場所だとか。
10キロくらいで着くみたいなのでそのまま反対側に下山開始。
下りながらあることに気づく。
途中に平坦とか全くない。
これ、折り返してからのヒルクライム結構厳しくない???
一抹の不安を覚えながらも林道をどんどん下っていく。
ある程度下ると道添いに沢がでてくる。


水のせせらぎが心地よい。
心地よいけどこの辺から大型ダンプが行き交うようになってくる・・・。
ちょっと走りにくい。
それでもさらに下っていくとT字路に到着。

特になーんもないなw
来た道を振り返ると

こんな感じ。
とりあえず橋があったので、橋の上で一枚写真撮影。

そしてここから10キロくらいの折り返しヒルクライムスタート。
下山中も思ったのだが全然平坦が入ってこないので何気にきつい。
途中は10%を越える勾配も所々でてくる。
さらに序盤はダンプが行き交う。
3キロほど通過したところでダンプの出入り場所を通過すると本格的な林道に。
このヒルクライム、ある程度一定の勾配を淡々と登る。
途中木々が開ける場所で峠側を見るも

微紅葉はきれいだけど、木以外何も見えないwww
道は淡々と、たまに山側に滝があるけど特筆すべきほどではない。


登ってきた道を振りかえると

こんな峠道。
道の雰囲気は良い。
しかし、10キロ淡々と登るのも疲れる。
路面もたまに溢れだした山水で濡れておりスリッピーな感じ。
かなりヘロヘロになりながら、なんとか登頂。
山頂は特に展望台もなにもなく、タカ見の広場に鷹もいないのでトイレだけ済ませてさっさと立ち去ることに。
あとは行きに乗鞍傾斜の絶景を見せてくれた道を下るのみだ。



一の瀬園地では登れなかった乗鞍峠を脇に見つめながらのんびりラストラン。
ほとんど止まらず乗鞍観光センターまで一気に下山。
乗鞍観光センター到着が午前11時30分くらいだった。
走行時間3時間7分、走行距離54km、獲得標高1288mの乗鞍高原ライドでこの日は終了。

帰りの266kmを考え、早めに乗鞍を出発することにしたのだ。
ちょうどお昼時だし松本市内のどこかで美味しいお蕎麦でも食べて帰ろうか考えたが
やっぱり大雪渓と長野岐阜県境を間近で見れなかったショックなのか、そういう気分にならなかった。
ご当地の美味しいお蕎麦は乗鞍登頂を果たしたその日のためにとっておこう。
来年こそは必ずこのリベンジを晴らす。
先月の赤城山といい、リベンジしなくてはいけないことが増えていくな〜www
結局、帰路途中の中央道双葉SAで簡単?に昼食は済ませた。
ちなみにSAの食堂そばにこんなものが↓↓↓

すごい置物・・・!!
そしてラーメン大将でお昼。


ここのラーメン、どんぶりは大きかったけど味は普通でした。
そして都内に入ると中央道は調布から高井戸まで断続渋滞、なんとか抜けるも首都高速は外苑からずっと渋滞との情報。
なので外苑で高速降りて下道で帰宅、午後4時に無事到着しました。
どうなることかと思ったけど乗鞍日帰り、やれるもんだなーーー!!!
絶対来年こそ大雪渓見てやるからな!!!
でも振り返ればなんだかんだ楽しい一日だった。
今回果たせなかったことで益々乗鞍が自分の中で神格化されていく・・・・・・・・。
ああ、乗鞍よ、いつの日か。